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市場動向決算金融政策上級者向け

2026年7月28日週の株式材料|日米「ダブル金融政策」×半導体AI決算集中

結論から言うと、2026年7月28日〜8月1日の週は「米FOMC(7/28-29)と日銀金融政策決定会合(7/30-31)が同週に重なるダブルの金融政策イベント」に加え、「アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアの国内半導体・AI大手3社とマイクロソフト・メタ・アップル・アマゾンの米Big Tech4社の決算が集中」する週です。さらに財務省貿易統計(7/30)と米4-6月期GDP速報(7/30)も重なります。材料名から株価の方向を決めず、発表後の一次情報で事実を順番に確認することが基本です。

本稿の情報は2026年7月27日時点です。発表予定の日時・内容は変更されることがあるため、最新情報は各社IRおよび各機関の一次資料で必ず確認してください。

今週の材料カレンダー

結論: 7/29と7/30に材料が集中します。「いつ、何が発表されるか」を分けて把握してから、各材料の確認経路に進むのが合理的な順序です。

日付 主な材料 確認する一次情報源
7/28(月) FOMC 第1日目 米連邦準備制度(FRB)
7/29(火) FOMC 第2日目・パウエル議長会見、アドバンテスト(6857)決算(15:30予定)、工作機械受注6月確報(15:00予定)、マイクロソフト・メタ決算(現地時間) FRB公式サイト日本工作機械工業会、アドバンテスト IR、各社IR
7/30(水) 東京エレクトロン(8035)決算(予定)、財務省貿易統計(9:30)、米4-6月期GDP速報(現地時間)、アップル・アマゾン決算(現地時間) 財務省貿易統計、東エレク IR、各社IR
7/31(木) 日銀金融政策決定会合(第2日目)、植田総裁記者会見(15:30予定)、展望レポート公表、キオクシアHD(285A)決算(15:30予定) 日本銀行、キオクシア IR
8/1(金) 米7月雇用統計など米経済指標 米労働省BLS

発表予定時刻は直前に変更されることがあります。記載時刻はすべて参考値であり、各社IR・当局の公式発表で直前に再確認してください。

日米でダブルの金融政策会合:FOMC(7/28-29)と日銀(7/30-31)

結論: 市場の優勢見通しは両会合ともに「据え置き」とされていますが、会見・展望レポートでの発言内容が今後の政策方向を探る材料になると複数のメディアが報じています。会見後の発言を一次資料で確認することが重要です。

FOMC(7/28-29)

米FRBの政策金利(フェデラル・ファンズ・レート誘導目標)は昨年9月から3会合連続で引き下げられた後、今年に入り4会合連続で据え置かれており、現行は3.50-3.75%です。7月28-29日の会合(第5会合連続の据え置き)でも現行金利の維持が優勢見通しと報じられています。ただし、インフレ警戒姿勢を持つFOMC参加者が反対票を投じる可能性は残ると報じられており、パウエルFRB議長の記者会見(7/29予定)での発言が注目点とされています(出典: みんかぶFX「来週の注目材料」2026-07-25、Yahoo!ニュース(時事通信配信)「米金利、5会合連続据え置きへ」2026-07-25確認、TradingKey「7月FOMC会合プレビュー」2026-07-25確認)。

結果の確認経路: FRB公式サイトの「Press Release」ページで声明全文を読み、議長会見動画・議事録のリリース日を確認してください。

日銀金融政策決定会合(7/30-31)

日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で、政策金利(無担保コールレート誘導目標)を0.75%から1.00%へ引き上げました。1995年以来31年ぶりの水準とされています。7月30-31日の会合では、政策金利は1.00%で据え置きが優勢見通しと報じられています(出典: Yahoo!ニュース(朝日新聞配信)「日銀7月会合で政策金利据え置きの公算大」2026-07-25確認、日本経済新聞「日銀7月会合、政策金利据え置きへ 26年度成長率は上方修正を検討」2026-07-25確認)。

注目点として複数のメディアが挙げているのは、同日公表予定の「展望レポート(経済・物価情勢の展望 基本的見解)」と植田総裁の記者会見(7/31 15:30予定)における物価・成長率の見通し変化です。展望レポートでは26年度成長率の上方修正が検討されているとも報じられています(出典: 日本経済新聞・前掲)。

結果の確認経路: 日本銀行公式サイトの「金融政策決定会合」ページで、政策決定内容・展望レポート本文・記者会見要旨を確認してください。

国内外の半導体・AI大手決算が集中する週

結論: 今週は国内の半導体・AI関連3社と米Big Tech4社の決算発表が集中します。業績の水準を予想するのではなく、「発表後に何を確認するか」を事前に決めておくことが、決算を企業分析に活かす基本的な手順です。

国内:アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアHD

企業(コード) 発表予定日時 注目の確認項目
アドバンテスト(6857) 7/29(火)15:30予定 半導体テスター受注高、AI向け需要の会社説明
東京エレクトロン(8035) 7/30(水)(時刻未確認) 半導体製造装置の受注・売上高、設備投資計画
キオクシアHD(285A) 7/31(木)15:30予定 NAND型フラッシュメモリの販売単価・出荷量、設備投資計画

出典: 株探「来週の決算発表予定 キオクシア、アドテスト、東エレクなど」(Yahoo!ファイナンス配信、2026-07-24確認)、EBC Financial Group「キオクシアの決算がいつ発表?最新スケジュール」(2026-07-25確認)。発表時刻は直前に変更されることがあるため、各社IR公式カレンダーおよびTDnetで直前に再確認してください。

参考として、キオクシアHDが公開済みの直近実績を記載します。前期(2027年3月期通期)の連結売上収益は2兆3,760億円(前期比+37.0%)、営業利益8,704億円(同+92.7%)と公表されています(出典: EBC Financial Group・前掲、2026年7月確認。一次資料となる同社決算短信での突合を推奨)。当期の実績は発表後に確認してください。

工作機械受注6月確報(7/29 15:00予定)

日本工作機械工業会が発表した2026年6月の速報値では、受注総額は2,035億円(前年同月比+52.8%増)と、月間では初めて2,000億円を超えました。外需(前年同月比+56.0%)・内需(同+45.5%)ともに前年同月を超えており、半導体・AIインフラ関連の設備投資需要が背景と複数の専門メディアが報じています(出典: 産機通信note版「工作機械受注速報、2026年6月は52.8%増の2,035億円」2026-07-25確認、自動化ニュース「日本工作機械工業会、工作機械受注速報2026年6月 史上初の2000億円突破」2026-07-25確認、日本経済新聞「6月の工作機械受注53%増、単月最高の2035億円」2026-07-25確認)。

7/29 15:00に確報値が公表予定です。最終値は日本工作機械工業会の統計ページで確認してください。

なお、工作機械受注は設備投資の先行指標として参照されることがありますが、受注から売上・利益への反映には時間差があります。「受注が増えた→特定企業の業績が必ず改善する」という単純な接続はできません。確認するのは事実(受注高の推移)であり、業績への反映は各社の決算で確かめる順序です。

米Big Tech:マイクロソフト・メタ・アップル・アマゾン

企業 発表予定(現地時間) 主な確認項目
マイクロソフト 7/29(火) Azure・AI事業の成長率、AI投資規模と収益化状況
メタ 7/29(火) 広告収益、AI開発投資額
アップル 7/30(水) iPhone需要動向、サービス事業売上
アマゾン 7/30(水) AWS成長率、AI向けクラウド需要

出典: みんかぶFX「来週の米主要企業決算 マイクロソフト、メタ、アップル、アマゾン」(2026-07-25確認)、財経新聞「来週の相場で注目すべき3つのポイント」(2026-07-25確認)。

米Big Techの決算内容は、AI向け設備投資(データセンター建設・半導体調達)の規模感を確認できる機会でもあり、国内の半導体・AI関連企業の需要環境を読む参考情報となり得ます。ただし、米国での決算内容が国内企業の業績に直接連動するものではなく、各企業の受注・売上を個別に確認する必要があります。

前週(7/24)にアルファベットとテスラの決算が公表された後、米ハイテク株が急落した経緯があります(日経平均終値: 64,611.15円、前日比▲1,811.45円・▲2.73%。出典: KABU Lab「2026年07月24日の日経平均見通し」2026-07-24確認)。その地合いが残った状態での入りとなることも含め、発表後の事実を確認する姿勢を保つことが重要です。

貿易統計と米GDPが同週に重なる

結論: 7/30には財務省の貿易統計確報と米4-6月期GDP速報が重なります。どちらも経済の実態を示す指標ですが、指標の動きから個別企業の業績を直接推測することには限界があります。

財務省貿易統計(7/30 9:30予定)

財務省は7月30日 9:30に、普通貿易統計(2026年6月分の確報を含む)を公表予定です(出典: e-Stat公表予定カレンダー、2026-07-26確認)。

参考として、財務省が7月22日に発表した2026年6月の貿易統計速報を記載します。輸出額は10兆9,290億円(前年同月比+19.3%、10か月連続増加)、輸入額は11兆3,359億円(同+25.4%、5か月連続増加)、貿易収支は2か月連続赤字でした(出典: lnews.jp「財務省/6月の貿易2か月連続赤字、輸出19.3%増、輸入25.4%増」2026-07-22確認、財務省)。確報値は7/30の発表後に財務省貿易統計で確認してください。

貿易統計を企業分析に使う際は、「輸出が増えた→輸出企業に有利」という一括りではなく、為替レートの影響・輸出品目の内訳・コスト側の輸入動向を組み合わせて読む必要があります。

米4-6月期GDP速報(7/30 現地時間)

米商務省経済分析局(BEA)が2026年4-6月期の実質GDP速報値を7月30日(現地時間)に公表予定です。FOMCと同週にGDP速報が重なることで、米金融政策の方向感を探る材料の一つとして注目されると複数のメディアが報じています(出典: 財経新聞「来週の相場で注目すべき3つのポイント」2026-07-25確認)。速報値はその後、改定値・確報値に修正されます。

今週の材料を企業分析に落とすチェックリスト

結論: 週次材料は「銘柄を当てるため」に使うのではなく、「次の決算で検証する問いを作るため」に使います。以下の確認項目を順番に進めるのが実践的な手順です。

金融政策関連

  • FOMCの政策決定内容と声明文の文言変化を一次資料で確認したか
  • パウエル議長会見で示されたインフレ・雇用への見方を把握したか
  • 日銀展望レポートで示された成長率・物価見通しの変化を確認したか
  • 植田総裁会見で示された追加利上げの条件・時期感に関する発言を確認したか

決算関連

  • 発表時刻を各社IRおよびTDnetで直前に再確認したか
  • 実績(売上高・営業利益・利益率)と会社見通し(通期ガイダンス)を分けて読んだか
  • 「増収でも減益」「好決算でも株価下落」が起き得ることを前提に、数字と株価反応を別々に記録したか
  • 米Big TechのAI投資規模(設備投資額・調達計画)を国内半導体企業への需要環境の参考情報として確認したか

経済指標関連

  • 工作機械受注確報の最終値を日本工作機械工業会で確認したか
  • 貿易統計の輸出・輸入内訳と品目別の動向を確認したか
  • 米GDP速報値が速報であり改定値に変わる可能性を認識しているか

連動確認

  • 国策テーマ(半導体68兆円・AI10.5兆円の官民投資目安。出典: 内閣府「骨太の方針2026」2026-07-21閣議決定)と今週決算企業の受注・設備投資方針が実際に接続しているか
  • 確認した内容を次の四半期決算で答え合わせする記録を残したか

よくある質問(FAQ)

Q1. FOMCと日銀会合が同週に重なることで、市場への影響は大きくなりますか?

2つの金融政策イベントが同週に集中することで、発表前後に市場参加者の注目が集まりやすい週とされています。ただし、どのような価格変動が生じるかは発表後の事実として確認する以外に方法はありません。イベント前後に相場が大きく動く可能性があることを踏まえ、自分の投資方針(保有期間・リスク許容度)を事前に確認しておくことが重要です。

Q2. アドバンテスト・東エレク・キオクシアの決算が良ければ株価は上がりますか?

良い決算と株価上昇は同義ではありません。市場参加者が事前にどの水準を期待していたか(事前予想と実績の差)、通期見通しの変化、マクロ環境など複数の要因が絡みます。決算発表後は株価反応と業績数値を別々に記録し、次の四半期で照合する習慣が企業分析の精度を高めます。

Q3. 工作機械受注が2,000億円を超えたことは、半導体関連企業の業績改善を示していますか?

工作機械受注は設備投資の先行指標として参照されることがありますが、受注から製品出荷・売上への反映には時間差があります。また、工作機械メーカーへの発注が最終的にどの企業に帰着するかは個別に確認が必要です。「受注が増えた→特定企業の業績が改善する」という直接的な接続は確認できません。

まとめ

今週は金融政策・決算・経済指標がこれだけの密度で重なる週は珍しく、1つひとつの材料を確認順序を守って読む作業量が多い週です。共通する姿勢は「材料名から方向を決めず、発表後の一次情報で事実を確認する」です。

先週(7/22-24分)の材料整理は今週後半の株式材料(骨太方針・決算・最低賃金)で読めます。決算の読み方の基本は銘柄分析マスター講座①で整理しています。決算を見る際に使う指標の確認は成長株で確認したい指標も参照してください。手元の保有銘柄の偏りを確認したい場合はポートフォリオ診断も使えます。

出典・確認日

すべて確認日: 2026-07-26

免責

[免責] 本記事は教育・情報提供を目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。記載している発表予定の日時・内容は変更される場合があり、掲載の数値・情報は概算または速報値を含みます。将来の業績・株価・経済指標の動向を保証するものではありません。最新の一次情報をご確認のうえ、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。 投資判断はご自身の責任で行ってください。