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新NISA・iDeCoの出口戦略|取り崩し方と受け取り方【2026年版】

結論から言うと、新NISAは非課税でいつでも売却できるため「定率」か「定額」で取り崩すのが基本、iDeCoは60歳以降に一時金・年金・併用の3方式から選び、退職所得控除・公的年金等控除という税制優遇を活かすのがポイントです。 積立期は情報が多い一方、「出口(取り崩し方)」は見落とされがちです。この記事で基本の考え方を整理します。

新NISAの取り崩し方:定率か定額か

新NISAで積み立てた資産は、非課税のままいつでも売却できます。iDeCoのような年齢制限がないため、必要なタイミングで自由に取り崩せるのが最大の特徴です。

取り崩し方には主に2つの考え方があります。

方式 内容 メリット 注意点
定率取り崩し 保有資産の一定割合(例:年4%)を売却する 資産が長持ちしやすい。相場が良ければ取り崩し額も増える 相場が悪いと受け取り額が減る
定額取り崩し 毎月・毎年、決まった金額を売却する 収入が一定で家計管理がしやすい 相場が悪い時期は資産の減りが速くなる

どちらが正解ということはなく、**「生活費の一部に充てたいなら定額」「資産をできるだけ長持ちさせたいなら定率」**という向き不向きがあります。実際には、両方を組み合わせて「基本は定額、相場が大きく下がった年は控えめにする」といった柔軟な運用をする人も多いです。

積立期の資産の増え方は新NISA積立シミュレーターで確認できますが、取り崩し後の資産推移も同じ「複利」の考え方の裏返しです。取り崩しすぎると回復力が失われる点は、年代別の資産形成の考え方も参考にしてください。積立時にどのくらいの金額を積み立ててきたかは、新NISAの積立額の目安で振り返っておくと、取り崩し額の感覚もつかみやすくなります。

iDeCoの受け取り方法:一時金・年金・併用

iDeCoは原則60歳になるまで引き出せませんが、60歳以降は次の3つの受け取り方から選べます(金融機関によって選択できる組み合わせが異なる場合があります)。

受け取り方 課税の扱い 特徴
一時金(一括) 退職所得として課税(退職所得控除の対象) まとまった控除枠を使え、税負担を抑えやすい
年金(分割) 雑所得として課税(公的年金等控除の対象) 毎年一定額を受け取り、生活費として使いやすい
併用 一部を一時金、残りを年金で受け取り 控除枠を使い切りつつ、受け取りを分散できる

一時金:退職所得控除の仕組み

一時金で受け取ると、退職所得控除という大きな非課税枠が使えます。控除額は掛金の拠出年数(勤続年数に相当する期間)に応じて、おおむね「20年以下は1年あたり40万円、20年超はその部分が1年あたり70万円」という計算式が国税庁の退職所得控除の考え方として公表されています。会社の退職金と受け取り時期が重なると、控除枠を合算して調整する必要がある場合もあります。

年金:公的年金等控除の仕組み

年金形式で受け取ると、公的年金と合算して公的年金等控除の対象になります。毎年一定額まで非課税になりますが、年金収入全体(公的年金+iDeCo)が多いほど課税対象が増えていく点に注意が必要です。

控除額の具体的な計算は年齢・他の所得・受け取り時期によって変わるため、本記事の内容は一般的な仕組みの説明にとどめます。実際の税額はiDeCo公式サイトの受け取りシミュレーションや、税理士・国税庁の情報で必ずご確認ください。

iDeCoの基本的な仕組みや新NISAとの違いはiDeCo入門の記事で解説しています。

新NISAとiDeCo、どちらから取り崩す?

両方使っている人がよく悩むのが「生活費が必要になったとき、どちらを先に取り崩すか」です。一般的には、次の考え方が目安になります。

  • iDeCoは60歳まで(受け取り開始も原則75歳まで)動かせないため、そもそも「先に取り崩す」選択肢にならない期間が長い
  • 新NISAは流動性が高いため、生活費の調整弁として先に使いやすい
  • iDeCoを受け取り始めたあとは、公的年金等控除・退職所得控除の非課税枠を使い切る範囲で計画的に取り崩し、それを超える生活費は新NISAで補う、という組み合わせがよく語られる考え方です

ただし最適な順番は、退職金の有無・他の年金収入・家計の状況によって変わります。「絶対にこの順番が得」と断定できるものではないため、あくまで考え方の一例として捉えてください。自分の資産配分を客観的に見たい場合はポートフォリオ診断、老後を見据えた積立の考え方は新NISAの始め方も参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 新NISAは取り崩すと非課税枠は復活しますか? A. はい。新NISAは売却した翌年以降、売却した分の簿価(取得価額)に相当する枠が復活し、再利用できます。

Q. iDeCoを60歳より後に受け取ることはできますか? A. はい。多くの金融機関で受け取り開始を60歳〜75歳の間で選べます。運用を続けながら受け取り時期を遅らせることも可能です(詳細は加入している金融機関にご確認ください)。

Q. 取り崩しはいつから考え始めればいいですか? A. 早すぎることはありません。50代のうちから「取り崩し方」を意識しておくと、いざというときに慌てずに済みます。

まとめ

新NISAは非課税でいつでも売却できる自由さが強みで、定率・定額どちらの取り崩し方も選べます。iDeCoは60歳以降の受け取り時に控除を活かせる制度ですが、方式によって税金の扱いが変わります。両方使っている場合は、流動性の高い新NISAを調整弁にしつつ、iDeCoは控除枠を意識して計画的に受け取る、という考え方が基本線です。まずは自分の資産配分をポートフォリオ診断で確認してみましょう。

※本記事は教育・情報提供を目的としたもので、特定の取り崩し方法や受け取り方を推奨するものではありません。税制は変更される場合があり、控除額の計算や個別の税額は状況により異なります。最終的な判断は、国税庁・iDeCo公式サイトなどの最新情報を確認のうえ、必要に応じて税理士にご相談ください。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。 投資判断はご自身の責任で行ってください。